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長濱ゼミ

後期ゼミナール論文抄読会(専門ゼミナール)

2024年10月30日 水曜日 / カテゴリー 長濱ゼミ

長濱専門ゼミナール(3年生)の活動報告になります。

 

皆さん、こんにちは
コミュニティ福祉学科3年の北田彗志です。

 

 

今回のゼミでは、「重度知的障害者のグループホーム入居に対する親の態度-重度知的障害のある人の生活の場の移行に関する研究①」という秋草学園短期大学の関維子先生の研究論文を読み、ポイントをプレゼンしました。

この論文の概要は、グループホームに子どもが入所した親への質問から家族の思いや葛藤などを考察する内容になっています。

 

 

 

(みんなでプレゼンの準備です)

 

 

 

この論文を読み、改めて親の子に対する思いの強さ、その思いが子に与える影響。

そして、その思いにソーシャルワーカーがどう応えるか、どのように当事者と家族にかかわるかということが大切になると感じました。

 

 

 

論文を読み、それぞれの視点でポイントを発表し、「グループホームへの入所」「家族の思い」といった点について発表していきました。

前期に続き、グループホームの見学と聞き取りを進める後期フィールドワークに向けた良い論文抄読になりました。

 

 

ここからは、ゼミ生の感想です。

 

鵜野ひかる

文献抄読を通して、重度知的障害者がグループホームに入所する経緯について理解を深めることができました。
印象に残ったのがグループホームに入所するタイミングについての話題で、子が生活の場を移すことに対する親の罪悪感や共依存的関係がある場合、グループホームへ入所する決断が難しくなる可能性があることがわかりました。

 

 

 

柿崎准基

今回のゼミでグループホームに対する親の気持ちをまとめました。
グループホームに関わらず施設全体で「グループホームに入れるのは可哀想」という偏見や親の愛情の強要が本人の決める権利(意思決定)が損なわれているということが分かった。よって障害児の親へ向けた福祉も必要なのでは無いだろうか。

 

 

 

髙田凌矢

子供の成長は、親にとって幸せに感じる。赤ちゃんの頃から養育していくなかで、発語や立って歩くというのは貴重で記憶に残るのものである。
しかし、重度知的障害を持つ子供は、発達も遅く発語や歩行が大人になってからやっとできるようになる人だっている。
その中で、親がその子を誰かに預けて自立を促すというのは、心配という面や自分がなんとかしてあげたいという気遣いのような面から、なかなか他の事業部にまかせるという選択肢を取りにくい。

 

 

田中朝陽

今回は論文を読み、フィールドワークに繋がる質問項目を考える時間となった。

私が論文を読み、重要なこととして親と子供の共依存について考えた。共依存の具体的な内容としては、子供が愛おしい、自分の子供と親がそばいるのは当たり前、親が行動した方が早いなどがあげられる。このようにお互いが必要とされ、子供が自立できない現状がある。共依存が起こる原因としては、障害の子が生まれた時に親の役割として、「守る」、「隠す」の2つがあるのではないかと考えた。守るは一般的な家庭としての子育てが軸としての守である。隠すは、自分の子供がいじめられるのではないか、他の家族を見て嫉妬してしまう自分いるのではないかと考えた。このように考えてしまうと、親は余計に子供を守らなければならないという強い気持ちが表れ、子供の自由を奪っていくのではないかと思った。

今回の論文を読み、親が子に対する依存からの脱却が子供への権利に繋がるのではないかと思った。

 

 

 

今回の活動報告については以上です。

今後も長濱専門ゼミナール(3年生)の活動を投稿していきますのでどうぞご覧ください。

 

 

 

長濱専門ゼミナール

北田彗志

 

 

 

 

 

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