当事者家族インタビュー№4(研究ゼミナール)
コミュニティ福祉学科4年の熊谷鈴夏です。
研究ゼミナールの活動報告になります。
今回の研究ゼミナールでは、在宅生活を送る当事者のご家族の方にインタビューを行いました。
今回のインタビューは、私たちが専門ゼミナールの時から実施していた「家族が抱える子どもの将来への思い」に関するアンケート調査を行ったうちのひと家族からのご協力となります。
(親としての思いをたくさんお聞かせいただきました)
アンケートにご回答いただいた内容をもとに質問していき、お子様についてのことや将来への思いなどを聴き取っていきました。
当事者のお子様は生活介護事業所やショートステイを利用しながら親子で生活を送っています。
親としてサポートできることを意識して子育てを行っていたこと、
話すことが難しいと分かったことから、「話す」ことの代わりに「表現」を豊かにすることを意識し、
親である自分が喜怒哀楽をわかりやすく表情や態度で表現することで、子どもに刺激を与え、感情を表出し自己表現ができるように育ててきたというお話はとても感銘を受けました。
6か月検診のこと、幼児期のセンター通所、特別支援学校時代、高等部卒業時の進路選択など、
さまざまなライフステージにおける親としての感動や不安、よかったと感じたことなど、お子様と共に暮らしてきた親の思い聞くことができ、子どもの将来に対する親の思いを調査研究している私たちにとってとても充実した時間となりました。
現在の生活に至るにあたり、親としての覚悟やわが子のことを深く愛し、将来についても考えている様子がうかがえました。
やはり、これまでのインタビューしてきたご家族と同様に、親としての役割意識の強さがあるのだと感じます。
また、
「自分は、子どもが小さいときから(親が)自ら主体的に動いていたから
恵まれていた(人や施設等)、つながりが生まれていた。」
と話されていました。受け身ではなく自ら主体的に動くことで、福祉的なつながりや人とのつながりが生まれていくのだとわかります。
今回のインタビューも、ご家族の方から協力を申し出ていただいたことで成り立ったものであり、非常に貴重な機会となりました。
これもまた、ご家族のはたらきかけによりつながりが生まれた瞬間なのだと思います。
これからの生活のことは、
「今はまだ家での暮らしをしていきたいが、親の体力が限界となる前に在宅から移ることを考えており、親が倒れて急に移るのではなく、徐々に慣れていきながらGHなどに移るのが良いと考えている。
現在は親である自分も元気で、子どもはまだ若い、なにより子どもが家にいない生活が寂しい。」
とお話されていました。
今回のインタビューもこれからの研究のまとめに活かして、私たち自身の学びを深めていきたいと思います。
貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。
(研究室に戻り、今回の振り返りや今後のゼミナールの予定を話し合って今回は終了です)
研究ゼミナールの取り組みも3分の1が過ぎました。
やり残しがないように日々を大切にして取り組んでいきます。
次の報告を楽しみにして下さい。
長濱研究ゼミナール
熊谷鈴夏