専門ゼミフィールドワーク報告第二弾
前回に続いての専門ゼミのフィールドワーク報告です。
専門ゼミ前期のフィールドワークの目的は、事業所のイベントに関わることから、①事業所を理解し、②地域に根差した社会福祉実践を感じ、③利用者様とご家族との交流を通してさまざまな思いに触れるというものでした。
フィールドワークの取り組みにおいてゼミ生はしっかりとその目的を理解し充実した時間を過ごしていました(長濱から見ました感想です)。
その思いがブログ記事の第一段より展開されていますので、あらためてご覧いただけますと幸いです。
今回の報告は、ブログ記事の第二弾としまして、地域に根差した社会福祉実践である、「トムテ祭り」のご紹介に入っていきます。
トムテ祭りは、アトリエ・トムテの利用者様、そのご家族、地域の方々を対象として、アトリエ・トムテの職員・同系列のケアホーム・トムテの職員によって素晴らしいお祭りを展開されておりました。
(お祭りが開催されたアトリエ・トムテは、自然豊かな美瑛の大地で事業を展開しています。)
それでは、以下、ゼミ生の福原さんと熊谷さんによるフィールドワークの報告第二弾となります。
北海道も短い夏が訪れています。
(帰りの車窓から見える美瑛の深緑と山々)
皆様、こんにちは。コミュニティ福祉学科3年の福原知謹(ふくはらともちか)です。
2023年度今期、長濱ゼミでは、2年生では展開ゼミナールが、3年生では専門ゼミナールが開講しています。(僕らは1期生です)
2年生、3年生とも様々な事前学習を経て、7月はフィールドワークに行っております。
(2年生は鷹栖共生会へ行く予定です。前期フィールドワークにおける見学企画参照)
我々三年生の専門ゼミナールの記事は、前回に引き続き、去る2023年7月8日土曜日に参戦させて頂いた、社会福祉法人【ゴーシュの櫓(やぐら)】が運営する生活介護事業所【アトリエ・トムテ】の、今回は、【2023:トムテまつり】に関する記事です。
(前回のアトリエトムテの紹介の記事はこちら:専門ゼミのフィールドワーク報告第一弾)
(アトリエトムテ正面図)
今回のおまつりのスケジュールはこちら
前回の記事にも書きましたが、社会福祉法人は、社会福祉法第24条第2項により、地域の福祉ニーズ等を踏まえつつ、法人の自主性、創意工夫による多様な地域貢献活動が行われることが法律で決まっております。
つまり、社会福祉法人は地域に開かれた施設として、そして、僕らが今、学んでいる社会学そして福祉学の根底にある共生社会、ノーマライゼーションの普及の為にも、地域の方達に施設の事やご利用者様の事を知ってほしい、そして知るという機会を作ること、これは大切なこととして活動が行われております。
今回の【2023:トムテまつり】はアトリエトムテの地域に開かれた活動であるといえます。
まずは、利用者様が来られる前に、おまつりで出る料理の準備
(メンバーの熊谷さんはポップコーン作りを中心に調理を担当)
私、福原は、焼き鳥を焼くのと、フランクフルトを調理しました。
(これは、外で焼いてきた焼き鳥が生じゃないかつまみ食いしている写真(笑))
(お姉さま方に囲まれながら焼き鳥を詰めているワンシーン)
(この段階で、まだ10時前ですが、お姉さま方が色々美味しいものをくれるので若干お腹がいっぱいになっています。)
それでは、ここからが本題の記事になりますが、
焼き鳥を詰め終わるぐらいの時間になったところで、利用者様達が到着し、始めに、利用者様とそのご家族、トムテの職員と、僕たちでミーティングを行いました。
ここで、僕が、なるほどなと感じたこととして、【利用者様と職員が共に】このおまつりを成功させようという皆さまの意識が高いなということ。
例えばこちら、僕の中ではとても学びが深いワンシーン
(利用者様が、それぞれの世界で、それぞれの出来ることで役割をもって、おまつりを遂行すること)
また、今回は長濱先生が後見人を担当されている被後見人の方もいらっしゃいました。
(長濱先生の社会福祉士の実践的な部分を垣間見ることができました。)
後半の記事は熊谷さんにお任せしようと思います。
コミュニティ福祉学科3年
福原知謹
専門ゼミナールの熊谷鈴夏です。
これよりトムテ祭りの様子をお伝えしていきます。
おまつりのミーティングが終わり次第、各自で散歩に向かいました。
(散歩の様子 暑さに負けずみなさん歩くのが早いです)
コースが3種類に分かれており、体力がある方は近所にある滑空場まで向かっていました。
車イスの方も参加しており、橋の上から川を眺めたりなどそれぞれのペースで楽しんでいました。
散歩が終わってからは昼食準備の手伝いを続行。
ひと段落してから利用者様のご家族の懇談に混ぜていただきました。
家族として抱える思いの一端に触れることができたように思います(詳細については次回のブログに掲載します)。
待ちに待った昼食では豚丼・フランクフルト・焼き鳥・フライドポテト・ポップコーンとお茶が配られ、皆さんと一緒に食べました。
利用者様がたくさん話しかけていただいて、会話を楽しみながらおいしくいただきました。
(昼食の様子)
昼食後には利用者様、職員の方、ご家族の方が合わさってみんなでボッチャ体験をしました(ボッチャ:2チームに分かれ、手と同じくらいの大きさのボールを床においてある審判ボールの近くにいくように転がすゲーム)。
参加する全員が誰かの出番になるたびに全力応援し、ボールの行方をみて一喜一憂。
暖かさにあふれ、とても楽しいゲームでした。
最後にはギター、ピアノ、バイオリンの演奏を聴ける音楽会がありました(ピアノ、バイオリンの奏者は職員の方でギターは利用者様)。
(音楽会のプログラム)
誰もが聞き覚えのあるような曲が演奏され、皆で一緒に歌うシーン、手話を交えて歌うシーンがあり、和やかで癒されるようなひとときでした。
(ピアノとバイオリンを演奏をしているシーン)
(最後に「ふるさと」をみんなで手話を交えて合唱 左の方が窓の方を向いていますが、実は外にも椅子が並んでいてギャラリーがたくさんいるのです)
このようなお祭りの体験を通して、福祉サービス事業所の取り組みの一端を知ることができました。
次回は、家族との交流についてと美瑛観光のブログを作成していきます。
お楽しみに。
コミュニティ福祉学科3年
熊谷鈴夏