文献抄読と議論 Part.2
こんにちは!
五所ゼミナールです。ホームページをご覧いただきありがとうございます。
今回は授業で行った文献抄読と議論について学生3名が報告を終え、以下のまとめを行いました。
◎日本に一つしかない「赤ちゃんポスト」 発表者 升田美咲
熊本県の慈恵病院でスタートした「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」の意義について考えました。
一つ目の議論は、赤ちゃんポストは新たに設置され、かつその数を増やすべきと思うか、ということについてです。国の福祉はこの点においても充実させ、養育困難な家庭環境で育つよりも、施設や里親などの安全な家庭環境が望ましいと思われ、増やすべきという意見が出ました。その反面、赤ちゃんポストは匿名性があるため、容易に子捨てを助長させてしまう側面も考えられることから、赤ちゃんポストではなく、養育に深刻な悩みをもつ親が相談できる場所を作ること、また、設置する場合は、匿名性をなくすことや、その後に親が子どもと面会できる機会、親の責任のあり方について教育を受ける機会を設けるなどの要件を整えて設置をするのがよい、という意見が出ました。
◎解離性同一性障害(多重人格障害)について 発表者 中澤凜香
私は高校二年生の時に研究した多重人格をもとに文献抄読をしました。
貧困と多重人格との関係性、愛情と多重人格との関係性について考えました。
精神分野における知識不足と専門用語での文献抄読により、討論がうまくいかなかったため、次回はわかりやすい内容での文献抄読を行い、多重人格について深堀したいです。
◎孤独を克服する 発表者 内田千晴
岸見一郎氏の「孤独の哲学」から、孤独を克服することについて考えました。
議論は一つ目に、孤独を克服するために宗教は有効であるかについてと、二つ目に、孤独を克服するために効果的なことについてです。
宗教については、安全で自分にあったものを見極めることが大事ということと、孤独の克服については、学生個人が日頃におこなう効果的な方法について各自が述べ、同じような立場にある人と話をする、コミュニティを広げるために色々なところに出向く、自己肯定感を高めるために趣味を見つける、筋トレをして自信をつける、などの面白い意見も出ました。
最終的には、自分を好きになれることを見つけることが大事というまとめになりました。
一年を通して学生自らが興味をもったテーマでの文献抄読を通じ、ディスカッションを行いました。
様々な議題について理解し、考察を深める機会になりました。
コミュニティ福祉2年 升田美咲