出張講義:羽原 美奈子教授(保健福祉学部保健看護学科)
【進路選択】
110 保健師ってなんだ?
対象:高校生
看護職を目指している皆さん、看護の職種は3種類あります。
看護職というのはいわゆる保健師・助産師・看護師のことですが、意外と知られていないのが保健師の活動。
保健師はどんなところでどんな仕事に従事し、どのように地域に貢献しているのでしょうか、その仕事内容を紹介したいと思います。また、保健師課程科目に限らず、大学で何を学ぶかについてもご紹介したいと思っています。
高校生の皆さん、進路決定の参考にどうぞ。
111 健康な家族とは
対象:一般
『日本人の国民性』(統計数理研究所、定点観測的調査)によると、日本人が最も大切にしたいものは、だんとつ『家族』と答える方が多いそうです。しかし、現代家族が抱える課題は日増しに増えているようにも感じます。
たとえば、家族の問題、高齢者や児童虐待の問題、ドメスティック・バイオレンスや閉じこもり、果ては自殺や介護殺人にいたるまで、社会病理があちらこちらに見え隠れしています。
そこで、本講座では家族看護の視点から、健康な家族とはどのような家族であるのか、健康な家族関係を築き上げるには何を目標にしたらよいのか、を考えてみたいと思います。そして私たち一人一人が、『家族』という地域の中の最小単位を認識し、見つめ直し、そのつながりや絆をより深めていただけたら幸甚です。
112 人生100年時代を健やかに生きよう
対象:一般
日本人の平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳(平成28年厚生労働省統計)で、ともに80歳を超えました。日本は世界で有数の長寿国です。安倍内閣も人生100年時代を視野に政策構想をはじめたようです。
ところで、佐藤愛子さんの本『九十歳、何がめでたい』がベストセラーになりました。この本がヒットする理由は、きっと誰もがこの100年をどう生きていくかについて問われているからではないでしょうか。
保健師の視点で、人生を楽しく生きる、その人らしく生きることを目標に、暮らしの小ヒント―介護と医療の連携、地域包括ケア、介護保険制度など―福祉や社会制度のお話を混じえながら、健康寿命を延ばして楽しい人生を送るための方策を皆様と一緒に考えていきたいと思います。