出張講義:須川 宏之教授(経済学部経営経済学科)
28 異文化を理解する(常識ってなんだろう?)
対象:高校生・中学生・一般
もうだいぶ前の話になりますが、旭川大学経済学部に在学した留学生と食事をしていたとき、「お箸でご飯を食べていると量がすくなくて・・・」とこぼします。「どうして?」と、尋ねると、「お国では手でご飯を食べていたので、手の一握りが、一回分ですから、お箸だと、ずいぶん少ないでしょう。」なるほどと感心した覚えがあります。日本のお母さんなら「こら、手で食べるんじゃありません!」と、叱りそうですね。みなさんはこんなこと考えたことありますか。自分たちの住んでいるこの世界が自分の世界ですから、これと違うと驚きます。「理解し合う」「わかりあう」ということは、このような違いを乗り越えて、お互いを認め合うことではないでしょうか。これらのことを少し深く考え見ましょう。
29 発展途上国はなぜ発展途上国なのでしょうか。
対象:高校生・中学生・一般
以前、若い学生たちにこの質問をしてみました。「そりゃー能力がなかったからでしょう!決まってるさ!」という、乱暴な意見もありました。それでは日本は「先進工業諸国」に入るのでしょうか?G7とかG8とか政治経済の世界では国際的な会議をしているようです。「非同盟運動」などというのもありました。国連では数は多いが力の小さな諸国が一緒になって、声を合わせて国連などの場で自分たちの意見を述べているようです。
それでは社会科学的に考えたとき、「近代化」とは何だったのでしょうか?「先進工業諸国」といったとき、日本は唯一、アジアに位置する国ではないでしょうか。
なぜ、日本は日本のでしょうか、この当たり前のようなことを少し深く考えてみましょう。
30 インドシナについて考える。
対象:高校生・中学生・一般
みなさんはインドシナがどこにあるか知っていますか。インドシナという名前は「いつ」、「だれが」名付けたのでしょうか?インドシナ三国、どんな国があるか知っていますか、そうですね、一番大きな国はベトナム、そしてラオスとカンボジアですね。いつの間にか中国の人よりベトナムの人の方がこの日本に多く入ってきて、技術研修生や留学生となってしっかり頑張っています。ベトナムと言えば、ある程度のお年の方は「ベトナム戦争」米国の「マクナマラ国防長官」などのことが思い浮かぶのではないでしょうか。それでは「ホー・チ・ミン」はどうでしょうか。
ここではベトナムを中心にインドシナの歴史・日本とのかかわりについて少し掘り下げて考えてみましょう。