全学教育活動発表報告会(研究ゼミナール)
長濱研究ゼミナールの活動報告会になります。
長濱ゼミ4年の熊谷鈴夏です。
私たちが専門ゼミナールから積み上げてきた研究を前回の旭川ウエルビーイング・コンソーシアムの報告に続いて、今回の全学にて報告をしました。
タイトルは、
『知的障害当事者と同居している家族が抱える子どもの将来への思い』
として2年間かけた研究の報告となりました。
これまでの取り組みに対する一つの区切りとしての貴重な時間でした。
(長濱研究ゼミナールの福原知謹さんと私)
この研究を深めるにあたり多くのご家族との関りがありました。
・子どもが現在、入所施設やグループホームなどの福祉サービスを利用されているご家族
・子どもと一緒に生活をしていて、自分が年をとったあとのことを真剣に考えているご家族
また、そのような子どもたちを受け入れてきた職員
これらのお話の全てが私たちに多くのことを教えてくれました。
ゼミの教員である長濱先生からも親元を離れて暮らす子どもたちのことをお聞きしました。
家族のお話も先生のお話もたくさんの人たちと共有できれば素敵だなということを福原さんともよく話していましたが、
長濱先生が、私たちの考えを受け止めて、たくさんの物語を絵本というひとつの形にされました。
(長濱先生からいただいた絵本、大学生活の思い出になりました)
出版された絵本
「かわいそうなことはなにもないよ」
ネットで絵本を検索したら、下記のようにレビューされていました。
「主人公は、障害があるがゆえ幼少期に家族と離れ、かつて「精神薄弱児施設」といわれていた施設で育った男性。彼が子どもの頃に他人から「かわいそう」と偏見の目で見られる場面から物語が始まります。障害福祉の専門家である著者の「障害者への偏見や差別をなくしたい」という想いが込められた、優しさあふれる絵本。障害にまつわる差別や偏見について、お子さんと一緒に考えてみませんか?」
以下、福原記
僕は、原稿を先生が執筆しているときから、内容に触れており、まさしく数十年現場を見てきた方だからこそ書ける内容であり、
そして、
それを言葉にするからこそ、僕たちは知らない世界を垣間見ることができ、
そして福祉の在り方、いや、人ひとりひとりの尊厳とはなにかということを改めて考えさせられる作品であると僕自身は感じております。
専門ゼミナールから始まり、今回までゼミ生の福原さんといろいろな体験をブログで配信してきましたが、
今回が本当に最後かと思うととても感慨深いです(長濱先生、卒業式の写真をアップしてください)。
卒業後は、障害領域で働くことになりますので、これまでの繋がりを大事にして新しい一歩を踏み出していきます。
みなさん、ありがとうございました。
長濱研究ゼミナール
熊谷鈴夏