令和6年度 権利擁護研修に参加して(専門ゼミナール)
長濱専門ゼミナールの髙田凌矢です。
今回ゼミのブログの担当は、私、髙田が務めさせていただきます。
後期も引き続きゼミ生がブログを上げていくのでよろしくお願いします!
今回は、11月28日木曜日におぴったで開催された、令和6年度権利擁護研修に専門ゼミ生で参加しました。
研修会では、権利擁護を主題とした「意思決定支援」を論点に進行していきました。
前半はゼミ担当の長濱先生による「意思決定支援を理解する」というテーマによる基調講演から始まりました。
長濱先生の講義を受けようと、旭川各所の様々な福祉事業所の方が会場に集まり、それ以外にもリモートで大勢の方々が参加していました。
長濱先生が普段通りの様子で講話をしていました。
そのなかで、自己決定・意思決定ができる環境の形成が重要であり、支援者側の一方的な代行決定になってはならないということが、今回一番伝えたかったことなどではないかと感じました。
(基調講演の様子)
後半の演習では、それぞれ7・8人の6グループに分かれ、長濱専門ゼミ生6人と長濱ゼミ4年生の福原知謹さんがそれぞれのグループに振り分けられました。
演習には、旭川市障害者総合相談支援センターあそーとさんと鷹栖ソーシャルワーカー懇話会、そして長濱ゼミが共同制作したビデオをもとにグループワークを行いました。
(ビデオ視聴の様子 3ケースの相談場面について流されています)
ビデオ作成の様子が見たい方はこちらから
グループワークでは、グループホームや入所施設など様々の業種の方と、ビデオ内で支援者側が不足していた考え方を意見交換しました。
学生としての参加は自分達だけであり、全員がバリバリ前線で働く専門職の方々であったため、様々な視点でのお話を聞けて、学びとなることが多くありました。
長濱専門ゼミで現在行っているグループホームの実態調査研究が、意思決定支援・自己決定支援と関連していることがあり、利用者の考え方に対してより深く考えていこうと思いました。
以下、ゼミ生の感想です
田中 朝陽
今回は研修会参加を通して改めて意思決定の勉強をより深めることができました。
特に1番印象に残っている言葉としては「私たちと共に」と言う言葉が印象に残っています。
この言葉の大切さとして、本人の意思を受け止めそれに寄り添う支援の段階を図る意味合いとして捉えました。
後半は映像を見て専門職の方との演習を行いました。
そこではプロの方の視点するポイント、常に疑問を抱きながら話を進めていくことを学びました。
私も実習で学んだことを活かして支援の方法におけるポイントを伝えることができたのでいい体験でした。
北田 彗志
今回参加した権利擁護研修では授業での意思決定支援の学びから発展し、実際に働いている専門職の方々の意見を聞くことができ大きな学びになりました。
研修の前半では長濱先生の講話がありました。
学外での長濱先生の活躍を見れ、どこか新鮮な気持ちになりました。
私が参加したグループでは「長濱さんにはお世話になってて」という専門職の方のお話も聞き、専門職同士の繋がりの大切さを知りました。
演習では、専門職の方々の実際のお話を聞けてとても勉強になったとともに、このような研修に参加することで他の施設種別の方々とも情報交換ができるため学びの場としてとても良いと感じました。
機会があればまた参加したいと思い、今回の権利擁護研修に参加することは私の中で大きな学びにりました。
柿崎 准基
今回の権利擁護研修では、「意思決定支援のあり方」だけではなく、旭川にある福祉事業所の方々とグループになり、コミュニケーションを取れる貴重な時間となった。
今回学べたことを一言で言うと「言えないのではなく言いづらい環境になっているかもしれない、相手を尊重信頼し、自分たちの都合で判断してはいけない」と考えました。
小野寺 悠
今回のゼミ活動はおぴったにて開催していた権利擁護研修への参加でした。
権利擁護研修では「意思決定支援を理解する」と題して長濱先生からの講義を1時間ほど受けた後、「実際の支援場面から具体的な意思決定の視点を学ぶ」として現役のSWの方々とグループを組んで事例について検討し、各グループでの意見を共有し合うといった流れで行いました。
特に印象に残ったこととして、「補う支援」への知見が深まったことがあります。
学んだこととして、自己決定下における我々の影響力を考える必要があり、強制・説得・操作することがないよう留意することがあります。
私自身の拙い実習の経験と結びつけて考えても、あの時の言動は結果的に自己決定の機会を損なわせていたのではと振り返り反省することが出来るのでこれから先も本講義で学んだ事を留意し続けたいと考えたためです。
今回のゼミ活動では現役のSWの高い専門性を垣間見ることが出来たのでこの経験を活かせるよう自己研鑽に励みたいです。
鵜野 ひかる
今回おぴったで行われた権利擁護研修に参加してきました。
テーマは「意思決定支援」についてで、前半に長濱先生の講和をお聞きし、後半は実践の場を想定した動画を鑑賞しグループワークで意見や感想を出し合うという内容でした。
意見交換の場では自分が考えたものの他に、実際の現場で働かれている方のより専門的な視点からのお話をお聞きすることができてとても勉強になりました。
動画では当事者の希望に対し本人の能力や環境から「無理ではないか」と決めつけてしまう場面が多くあったのですが、それに対し意思決定支援に沿った面接の進め方や新たな社会資源の利用などによって本人の希望に沿うような支援になっていくことがわかりました。
研修全体を通して学んだこととして、意思決定支援を行う際には自分の感情や価値観にとらわれるのではなく、当事者の思いに寄り添い専門職として何ができるかを考えていくことが大切だと感じました。
今回の活動報告については以上です。
今後も長濱専門ゼミナール(3年生)の活動を投稿していきますのでどうぞご覧ください。
長濱専門ゼミナール
髙田 凌矢