展開ゼミナール抄読会
展開ゼミナールの報告です。
後期のゼミが開始されて、現在は後期フィールドワークに向けて学習を行っています。
論文の抄読を通して、フィールドワークでの理解をより高めるための学びを行っており、
今回は論文の最後のまとめになりました。
今回の抄読論文は、「障害者授産施設の変遷と就労継続支援B型事業所における知的障害者のディーセント・ワークのあり方」です。
後期フィールドワークでは、1回目に、「指定障がい福祉サービス事業所とわ北斗、手作り豆腐料理の店「伝承館(昼食)」
2回目には、「相談支援センターあいびぃ、グループホームさゆり、指定障がい福祉サービス事業所みらい(Mirai)」の見学を計画しています。
南保衣里
今回、「障害者授産施設の変遷と就労継続支援B型事業所における知的障害者のディーセント・ワークのあり方について」の抄読を行った。
これにより、就労継続支援B型と障害者授産施設の違いや共通点、それぞれの課題について深い学びを得ることができた。
文献について話し合うことで、授業では触れられない細かな点まで理解を深めることができた。
特に印象に残ったのは、就労継続支援B型事業所の平均工賃が月約1万6千円だという事実である。これは障害者の経済的自立という観点から見ると、まだまだ課題が多いことを示しており、改善のための具体的な方策について、さらに探求したいなと感じた。
この学びを通じて、フィールドワークで尋ねたい質問が明確になった。例えば、事業所での工賃向上の取り組みや、利用者の満足度向上のための施策、地域社会との連携の実態などについて、現場の声を直接聞きたいと考えている。そのため、現地訪問が今から楽しみである。
(プレゼンテーションの準備)
髙谷柚美香
今回論文を読んで、ディーセントワークという言葉を初めて学んだ。
日本語では「働きがいのある人間らしい仕事」とされている。しかし、私は論文にも記されているが、働きがいのある仕事にフォーカスがあまり当たっておらず曖昧な表現ではないのかと考えた。やりがいや社会に貢献出来ているのだろうか?という気持ちから昔からプロボノが日本では流行している。
このディーセントワークの意味合いが曖昧であるからこそこのような気持ちになる若者も増えるのではないだろうか。これは障害を持っている本人、家族にも当てはまることでは無いのだろうか。B型事業所では、工賃の低さが問題視されている中で平均月収約16,000円といわれているが、これが労働の対価が支払われているとは考え難い。
これには工賃を増やすことで職員の負担が増えるからでは無いのかという不安など様々な方面で工賃をあげることは困難となっていると考えた。
今回の論文から障害を持っている方の歴史から現状までを学ぶことが出来た。これから福祉の勉強を深めていく中でこのような労働の裏で何が起こっているのかも学んでいきたい。
(プレゼンテーションからのディスカッションが学びを深めます)
次は見学の様子をブログで配信していきます。
長濱展開ゼミナール