専門ゼミフィールドワーク報告第三弾
長濱ゼミ3年生専門ゼミナールの投稿です。
こんにちは。コミュニティ福祉学科3年の福原知謹(フクハラトモチカ)です。
今期の前期のゼミもそろそろ終わりを迎えようとしています。
前期が終わり後期に繋げる為に夏休み期間中も様々な事前学習をし、フィールドワークを行いたいところですが、
僕ら3年生は、夏休みはほとんどなく、実習に約1か月半行きます。
ちなみに、余談ではありますが、先週は、実習に向けてOSCE「Objective Structured Clinical Examination」(客観的臨床能力試験)というものがありました。
疑似的に、僕自身が社会福祉士役となり、専門機関から来られたクライエント役の方の前で、インテーク面接(初回面接もしくは導入面接)をするというもので、
僕の担当の試験・採点監督が長濱先生ともう一人の先生で、ゼミ担が試験監督とかぜったいに厳しい目で採点されるな、と思いながら演じてきました。
(OSCE試験は前の大学でもやっており今回で2回目、しかもあまり緊張しない性格なので楽しく演じさせて頂きました)
余談が長くなりましたが、ゼミのお話に戻ります。
夏休みに実習はあるとは言っても、旭川市立大学のゼミは、3-4年生は2年間を通して、自分自身が選んだ先生の基で指導を受け、ゼミにおける最終的な【目的】(僕らがその目的に到達するわけではなく、後世に引き継がれる物であるとは思いますが)の為に、
そしてその【目的】に向けた様々な【目標】に向けてコツコツといくつもの【課題】を解決していくこととなります。
(この【目的】・【目標】・【課題】それに加えて【手段】という概念は、僕自身はとても大事にしているものであり、これをなくして組織は動けないと思っております。)
改めてこの長濱ゼミの目的は、
【当ゼミは、身体的・知的な部分で何かしらのバリアを抱えている方である当事者とその環境に目を向けその相互作用への分析と考察をし、よりよい世界を目指す為に学習及び研究をおこなうことを目的とする】
となっており、
この目的のためには、目標を【細分化】する必要があり、加えて、より目標を細かく【細分化】することが重要であると考えています。(あくまでも僕の考えではありますが)
この目標の【細分化】は結果的に(福祉を学んでいる人間は、目の前にあるバリアをニーズとも言い換えることが多々ありますが)、ニーズの漏れがなくなるという良い結果につながると考えています。
今期、我々長濱ゼミ1期生である専門ゼミナール(3年生)では、通年での大テーマは、当事者だけではなく、より視野を広げ、その当事者との相互関係にある環境に目を向け、特に【バリアを抱えている当事者のご家族】に関して研究をしています。
僕個人としては、前近代から近代にかけて日本という民族性も鑑みた特性を調べながら、パラダイムを如何にシフトしていけるのか、という点で学習を深めています(社会変革という視点)。(当事者家族を考える学習(2023/6/7))
この大テーマである【バリアを抱えている当事者のご家族】に関して、
如何にニーズを拾い、それを如何に社会変革して世の中をよりよいものにしていくか、を考えなければなりません。
(ミクロからマクロへの視点)
そこには当然浮かび上がってくる【なぜ・理由】という物があり、その【なぜ・理由】を追求していくこととなります。
その追求こそが、僕たち大学機関に所属している人間の使命であると僕は思っております。(詳細記事を書いています。)
(第2回抄読会)
その追求は、言い換えるならば【研究】という言葉となり、【研究】を繰り返し、社会に投げかけていくのです。
1つ、この【研究】とは何なのかを長濱ゼミにて抄読会時に使用したスライドにてご紹介
このように、研究には大きく分けて2パターンの手法があり、それを発展させ、質的から量的に、量的から質的にと横断的に行うことも可能なのだと思います。
(ちなみに、僕はその横断的手法は分かりません、量的しか扱ったことはありません。)
今回、僕たち長濱ゼミは、研究テーマに関しては、まだ予想段階ですが、質的なアプローチになるのかな??と考えてはいます。
前期は大テーマである【バリアを抱えている当事者のご家族】を考える、当事者家族研究に対して、
STEP1が終わり(実際は終わる事はないとは思いますが、より文献を読めば、読むほど知見は増えます)、
STEP1からSTEP2への途中の矢印の間ぐらいで前期は終了したのかなと考えています。
STEP1からSTEP2の矢印の途中の活動が、今月7月に行ったフィールドワークです。
僕自身は今までの人生で福祉関係とは縁がなく、今回のフィールドワークを通じ、人生で初めて事業所を見学したことで、そこに関わっている全員が、【当事者と共に】を実践していることを学びました。
(アトリエ・トムテのトムテまつりにて、ご家族との交流会後に利用者様とそのご家族と食事をしているワンシーン)
ご家族と交流会および食事会をしている際に、当事者家族の熱い思いも聞くことができ、やはり制度・環境・教育などにニーズ・課題は山ほどあることを実感しました。
また、地域共生つまりソーシャルインクルージョンに対する、我々が如何に働きかけなければならないかという使命感も再確認できたと思います。
1人で出来ることは数少ないかもしれませんが、長濱先生と僕たちゼミ生で、より社会に問いかける一石を投じること。その一石が、小石でもそれが波紋のように広がっていく、そのきっかけをいま、学んでいる、そして研究している最中です。
そして、このブログ投稿もまた、世の中に広がり、新しい何かしらの風になっていければと思っております。
(アトリエ・トムテの作品)
今回で、アトリエ・トムテ関連のブログ記事シリーズは終了です。
次回はどんな学びが始まるのか、そして、それをどのような記事にしていこうか、今から楽しみです。
(最後に、長濱先生とメンバーの熊谷さんと利用者様とのほのぼのとした写真で)
コミュニティ福祉学科3年
福原知謹